離婚して嬉しかったこと 其の二        ~素晴らしき母子家庭生活~


 

こんにちは。

 

ある日、姫と一緒に新居(事務所マンション)の近く

を歩いていた時、町医者(内科・小児科)を見つけま

した。

 

私は橋本病の薬(チラージンS錠)がもうすぐなくな

ることを思い出しました。

 

橋本病患者は、甲状腺から出るホルモンが少ないので、

それを補うためチラージンS錠を一日一回、飲みます。

 

今まで私の主治医は元婚家の近くにある、お医者さま

(いやな感じのお医者さま)だったので、この機会に

この、新居近くの町医者に変えようと思いました。

 

私は保険証を持ち、改めてその町医者に向かいました。

外からまじまじ見たら、なんとも良い感じに古めかし

いお医者さまです。(ちょっと失礼ですが。。。)

 

中に入るとこれまた、なんとも良い感じに古めかしい

(だから失礼だって。。。)待合室に受付があります。

 

受付で保険証を出すと問診票を渡され必要事項を記入

し、すこし待合室で待ちます。

 

「○○さん、どうぞ」

 

と私の名前が呼ばれ、診察室の中に入りました。

 

「どうされました?」

 

と、これまた、何とも言えず、良い感じに古めかしい

おじいさんの先生(とっても失礼。。。。💦💦)が

いらっしゃって、私にそう聞きました。

 

私が橋本病で、薬がもうすぐなくなることを告げると

おじいさん先生は、少し気の毒そうな顔をしました。

 

「橋本病なんだね。。。体調は大丈夫?」

 

と、おっしゃいました。

 

そして、ゆっくり聴診器を取り出すと丁寧に私の胸に

あて目をつむって心臓の音を聞いてくださいました。

 

「うん。大丈夫!」

 

と、おっしゃいました。

 

次に、静かに私の手首に指をあて脈を測り始めました。

私の手首に指をあてたまま、おじいさん先生は目を閉

じ、ゆっくり脈拍数を数えているようでした。

 

古典的な診察方法で、私は心から安心しました。

 

最後に、普段の血圧を聞かれました。

 

実は私、ものすごく血圧が高いのです。

 

若いときは低かったものの、寄る年波ですっかり太り

血圧も上がってきてしまいました。

 

「上が140で下が90から100の時もあります」

 

と、私は答えました。

 

ふむ。。。。とおじいさん先生は私の顔を見ました。

 

「じゃあ、測ってみようかね。。。」

 

と言って、何故か診察ベッドに寝かされました。

 

横になり、目を閉じました。

 

血圧計が腕に巻かれ、ゆっくりと空気が入れられ圧

がかかります。

 

少し痛いな。。。と思った瞬間に圧が抜けます。

 

ゆっくり、ゆっくり、測ってくださいました。

 

「今日は良いようだよ。上が120で下が70」

 

そう、おじいさん先生がおっしゃいました。

 

私は、びっくりしました!!

 

こんなに低い(正常血圧)のはまだ結婚前の20代

以来ですから。。。

 

そして、嬉しくて

 

「ここのお医者さまと相性が良いんだと思います!」

 

と、我ながら変なことを叫んでいました。

 

おじいちゃん先生は一瞬、びっくりしたような顔を

されましたが、そのあとにっこり笑って

 

「ありがとうね。。。」

 

と、おっしゃっていただけました。

 

後で考えると、パソコンのようなものは、診察室に

なかったような気がします。

 

パソコンではなく、患者の顔をよく見、身体を丁寧

に診てくれる本物の昔ながらのお医者さまのおかげ

で、私の高かった血圧も見事に下がりました。

 

仮面高血圧症の一種で白衣が怖くて一時的に高血圧

になる方もいるそうです。

 

私の場合は、そうではないかもしれません。

 

姫との母子家庭共同生活がとても楽しくストレスを

なくし、血圧を下げた大きな要因のひとつでしょう。

 

私は、相性の良い信頼できるお医者さまに出会えて

本当に嬉しいです。

 

おじいさん先生が健康で長生きされて、いつまでも

私の主治医でいてくれることを願います。

 

お医者さまから帰った私は姫に

 

「おかあさん、105歳まで生きるからね!!」

 

と言いました。

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

 

 

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アマビエを描いてみました。コロナが早く終息しますように。。。