とうたん育て。其之一 ~傍若無人~

 

こんにちは。

 

今回は私の旦那(とうたん)の話です。

離婚にあたり、とうたん育てをしないといけません。

とうたんが自立出来なければ、すっきり卒婚できない。

そう思った私はとうたんが、ひとりでも生きていけるように

”とうたん育て”をすることにしました。

現在では、徐々に色々とできるようになってきています。

 

とうたん育ての、今日が1回目のお話です。

 

私の旦那さま(姫の父、通称とうたん)。

私の、8歳年上です。

私が、51歳。

とうたんが、59歳。

 

20年前の12月に結婚式を挙げました。

 

とうたんが28歳、私が19歳の時に同じ職場で

知り合いました。

 

とうたんには、いままで3回告られています。

1回目は、19歳の時。

あまりタイプでなかったので、振りました。

 

2回目は、25歳の時。

私は、その当時付き合っていた人に振られました。

振られた私は、少し考えました。

そして少し考えたのですが、やはり振りました。

 

理由は1回目と同じ理由です。

 

私は、27歳になっていました。

都会の暮らしに疲れた私は、猫と共に実家の田舎

に帰ることにしました。

運転免許を持っていなかった私は、田舎暮らしをするに

あたり、車が必要でした。

そこで、運転免許を取りに行きました。

 

月日が経ち、田舎暮らしにも慣れてきた頃でした。

30歳の時です。

3回目です。

 

プロポーズらしきことを言われて、告られました。

都会にいるとうたんのプロポーズを受けることにしました。

 

私は3回目にしてついに、とうたんを選んだのです。

とうたんを、好きになれるかもしれないと思いました。

時間をかければ徐々に好きになっていくかもしれないと。

 

私は、とうたんを好きになる努力をしました。

そして、私はとうたんとの結婚を決めました。

 

そんなある日。

 

私は結婚が決まり短期間、実家に帰っていました。

私の実家ととうたんの住んでいる場所は、車で約2時間。

少し離れています。

 

とうたんが実家に遊びに来る約束をしていました。

私の仕事が終わる5時に、駅で待ち合わせていました。

5時になったので私は駅に行きました。

 

ところが、5時30分になっても来ません。

事故にでもあっているのかと心配になり、電話をしました。

 

そしたら、

 

寝ていたのです。

 

そして、電話して一言目が…。

 

「あ、いま何時?」

 

と、慌てることもなく私に時間を聞いてきたのです。

私は呆れましたが、仕方ありません。

 

私「どうするの?今から来ると夜になるから、

今日やめてもいいよ。」

 

とうたん「いや、行く。」

 

私「明日も仕事だからやめよ。また今度ね。」

 

とうたん「わあった。」

 

と言って、電話を切ってしまいました。

その時、何か違和感を感じました。

 

とうたんは、一言も「ごめんね」を言いませんでした。

 

そして、結婚が決まり一緒に暮らし始めたころ。

とうたんが、赤い顔をしていたので、何気なく

血圧を測ってみたら?

と言いました。

 

そうしたら、血圧が高かったのです。

 

独身生活が長かったせいで、ラーメンやカレーなど

血圧の高くなるような食事ばかりしてきたのです。

 

私は、血圧の高いとうたんのために野菜多めの

お弁当を作ろうと思いました。

 

朝、お弁当を作って持たせました。

夕方、電話をしました。

 

私「お弁当、食べた?」

 

とうたん「食ってねえ。食べるの忘れてカレー食っちまった。」

 

私「そうなの。。。夜までもつかわからないから捨ててね。」

 

信じられないことに、とうたんは2日続けて、私の作った

お弁当を食べ忘れました。

 

私は、どうして食べ忘れるの?と聞きました。

とうたんはこう言いました。

 

「だって、弁当は冷たいだろ。俺は冷たいご飯なんか

食いたくないんだよ。」

 

そうなんだ。はやく言ってくれれば良かったのに。

私は、そう思いました。

 

じゃあ、温かいご飯とお味噌汁が入れられるジャーポットの

お弁当を持たせよう。

めげない私は、ジャーポット式の弁当箱を買ってきました。

けっこう高かったのを、覚えています。

 

これで、温かいご飯とお味噌汁をとうたんに食べてもらえる。

私は、張り切ってお弁当を作ってとうたんに持たせました。

夕方、電話をしました。

 

私「お弁当、食べた?」

 

とうたん「食ってねえ。食べるの忘れてカレー食っちまった。」

 

私「!!!???」

 

とうたんは、お弁当そのものを、食べたくなかったのです。

とうたんはついに、私の作ったお弁当を一度も食べませんでした。

 

それ以来、私はお弁当作りをやめました。

 

注:これは新婚当初のお話です。

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食べてもらえなかった可哀想なお弁当を再現し、自分で慈しんで食べました。