女の意地 ~これ、買えませんでした~
こんにちは。
いきなり、昭和なタイトルですみません…。
姫が太った気がする。
コロナ休校で、ゴロゴロ食っちゃ寝してたから…。
昨日、服を買いに行った。
姫は、フィットするタイプのジーンズを試着した。
試着室に入ってしばらくして声をかけのぞいたら、
ボタンをするのに、悪戦苦闘していた。
確か、前はそのサイズでぴったりだったよね。
小さいのかな…?
私は、姫の気持ちが痛いほどわかる。
私もつい先日、試着室で悪戦苦闘した。
昔、リーバイス501のボタンタイプが流行った。
ロッカーの間で人気だった。
19歳の頃、パンクバンドのライブハウスに出入りしていた。
その頃、よくはいていた501。
トップスは A STORE ROBOT のガーゼシャツ。
靴も A STORE ROBOT のラバーソウルを合わせていた。
A STORE ROBOT のラバーソウルは柄の種類が豊富。
新作が出ると、すぐ買っていた。
当時、姉がA STORE ROBOT の店員だったからだ。
昔を思い出し、501を久しぶりに試着する。
昔はいていた号数の501をチョイス。
懐かしいなぁ。匂いもそのままだ。。。。
しかし。。。。。
はけると思ったのがはけない。
もう、足しか入らない。
完全に体形が変わっている。。。。。
ガーン。。。。
呆然としていると、店員さんが試着室に近寄って来た。
「いかがですか~?」
と、甲高い声で聞かれる…。
私の返事を待っている…。
私は試着室の中で悪戦苦闘していることを
微塵も感じさせない声で、
「ちょっと、待ってくださいね。」
と言う。
素早くはくのをあきらめて、試着室の外に出る。
店員さんが駆け寄ってきて、
「お疲れ様でした~。」
と、益々甲高い声で言う。
私が501をはいていないとわかると少しトーンが下がる。
「お気に召しませんでしたか?」
と。
言われないけど、店員さんは、心の中で言っていると思う。
サイズが小さかったことを言いたくない私は
「着てみたら、ラインが好みではなかったんですよ。」
と、あくまでも小さくて履けなかったことは言わない…。
リーバイス501のラインなら熟知している。
苦しい言い訳…。
ははは。。。。女の意地ですね。。。。
結局、501はあきらめた。
試着室での格闘のあと、ダイエットを決意した。
決意はしたが、その後、痩せてはいない…。
だから、今ボタンがはまらず悪戦苦闘している姫の気持ちが
痛いほど、わかる。
私はこっそり店員さんに
「もう一つ上のサイズ持ってきていただけますか?」
と言って、ワンサイズ上のジーンズを姫に試着させた。
そのダメージジーンズは、姫にとっても似合った。
そして無事、買い物を終えた。
買い物の帰り道、
姫「私、ちょっと太ったみたい…。」
と、さっきのジーンズがきつかったことを打ち明けてきた。
知ってたよ…。
と心の中で私は思った。
とってもありがたいことに、姫のことが好きと言ってくれる
イケメンの彼がいる。
「これ以上、太ったら、イケメンの彼に幻滅されるよ~。」
そしたら姫に、こう切り返された…。
「太ったくらいで、幻滅するようなオトコは、こっちから
願い下げじゃ!」
す、スバらしい!!
齢13歳で、なぜそこまで悟れる!!
また、ひとつ姫が進化したな~と思う瞬間だった。
しかし、人の事は言えない…。
私こそ、ダイエットせねば…。