私の激レア体験!!~恐怖のダブルストーカー~ 

今週のお題「激レア体験」

 

こんにちは。

 

激レアと言えば、私は今で言う”ストーカー”に3回あったことがあります。1回目は高校生の時。何気なくお付き合いすることになった彼が毎夜、家の外で私の部屋(2階)を見張られました。この時は姉に説得してもらい、もう彼が夜来ることはなくなりました。2回目は上京して姉と一緒に住んでいた時、この時ダブルストーカーに会いました。ストーカー1人目は前の職場であった人で一度仲良くなったけど縁がなく、もう会いませんと告げてからストーカーになってしまった人。ストーカー2人目は職場であった人。ダブルストーカーとはまさに私の部屋の廊下の両端でそれぞれ同じ時間帯(私が帰宅する時間)に待ち伏せしていた2人です。

 

モテ自慢かよ!と思わないでくださいね。そんな生易しいものではありません。

 

命の危険があったのはダブルストーカーのストーカー2人目でした。 

 

当時一緒に住んでいた姉は、実家(田舎)で結婚が決まると早々にマンションを出て行ってしまいました。 家賃の支払いと、ダブルストーカーを残して...。姉がいたころはストーカーたちも遠慮して、姉の帰宅時間にはいないことが多かった(だから、私は姉と時間を合わせて帰宅した。)のですが、私1人になったとたん毎日やってきたのです。マンションの自分の部屋の扉の前の廊下が外からガラス越しに見えるのですが、私の部屋の階のガラス越しの両端に2つの人影が...。守ってくれる姉もいない丸腰の私にできる事は、何時間も外で時間をつぶすことでした。今では朝までいられるネットカフェや24時間営業のファミリーレストランなどがありますが、私の若い時はそんなのありません。仕方ないので公園(これも危ないが家に帰るよりマシ。)などでストーカーたちがあきらめる時間帯まで暇をつぶしました。

 

幸い、ストーカーたちは私の事を怖がらせようと思って家の前で待ち伏せしていたわけではなかったようで、私が帰ってくる時間帯より1時間位経つと、諦めて帰るというのがルーティーンでした。そうして、ダブルストーカーの1人目が、もう私に見込みがないと思ったのか、家に来なくなりました。

 

そこから、私の真の恐怖の時間が始まります。

 

2人目のストーカーの独壇場になったのですから。ダブルストーカーの時はストーカー同士、お互い認識があったのかはわかりませんが、人目としての認識はあったに違いありません。(同じ時間帯に同じところに立っているのですから。)それから毎夜、毎夜ドアの外で「開けてくれよ~!中に入れてくれよ~!」と言いました。絶対に開けるわけにはいきません。ある日の昼間、用事があり外に出ようとドアを開けると、いないはずの昼の時間帯に”彼”(ストーカー)がいたのです。

 

やばい!と思った瞬間、ドアを強引に開けて彼が中に入ってきてしまいました。当時、私が一人暮らししていた部屋はキッチンが玄関のすぐのところにありました。彼はキッチンのすぐ脇に、ぶるぶると震えながら倒れ込むように座りました。彼の座ったすぐ裏には棚があり、そこに包丁が入っていました。私は彼に包丁のありかを判らせてはならない!と思いました。

 

”殺されるかも...!”

 

彼はキッチンに座り、うわごとのように「君は僕の恋人になるべきだ...。僕ほど君のことを想ってっているやつはいない...。」と繰り返し何度も言っていました。その時彼の眼は明らかに狂気をはらんでいました。怖くなった私は、何とか外に彼を連れ出さねば。この二人きりの状況はとても危険だ。と思いました。そして、彼に「私、お腹がすいてるの。一緒に外に何か美味しいもの食べに行こうよ。」とわざと明るく、彼に言いました。彼は、はっとして「うん。」と言いいました。私は、彼を部屋の外に連れ出す事に成功したのです。

 

それから、歩きながら私はいろいろなことを考えました。「連れ出したはいいけど、この先どうしたら…。」と思うが早いか、私は彼をおいて、1人で地下鉄の入り口に向かって猛ダッシュしていました。彼を”まく”のに成功したのです。

 

それ以来、彼はもう来なくなりました。

 

半年くらいした時、駅の地下通路でばったり彼に会いました。私は一瞬身構えました。が、彼は私をじっと静かに見つめた後、深々とお辞儀をして歩いて行ってしまいました。

 

私の激レア体験は以上です。

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飼い猫におやつをあげる。美味しそうに食べる。私は人や猫が美味しそうに何かを食べるのを見るのが好きだ。癒される。