神様の仕業? 其之一 ~おみくじ編~

 

こんにちは。



毎年、伏見稲荷大社に新しい鳥居を納めに山を登っています。今年も行きました。橋本病がまだ発覚する少し前の、体調が一番悪かった2月上旬です。
我が家の神様は、お山の一番てっぺんの一ノ峰にいらっしゃいます。ようやっと、一ノ峰に着くころには意識が朦朧としていました。何とか今年の鳥居を納めお参りしました。一ノ峰の神様のおみくじは大吉。


下山し、よせば良いのにもう一度おみくじを引きました。結果は「末吉」。ガーンとなって何かの間違いだ、もう一度引こうと思い、もう一度おみくじを引きました。結果は「吉凶相交末吉」見たこともないおみくじです。「願い事:調子に乗りすぎていて失敗に終わる。」となっていました。


私は新しい仕事(事業)を始めようとしていて、この結果は心外でした。


帰りの車の中で、あの「吉凶相交末吉」のおみくじの結果が頭から離れませんでした。私利私欲が前面に出たお参り(事業が成功しますようにと)をしたので神様がお怒りになったのかな。と思いました。どおしよう…。謝らなければ…。でももう帰路についてしまったし…。


私は落ち着かない気持ちで、家路についたのです。

 

次の日私は「もう一度、きちんとお参りさせていただきに伏見さんに行こう。」と思い、新幹線チケットを買いそのまま京都に向かいました。伏見稲荷に着くや否や、すぐに作法通り(入らせていただく前に鳥居の手前でお辞儀、お社に続く道は端っこの方を歩く、手を清める。二礼二拍手一礼。)にお参りさせていただきました。今度は私利私欲事はお願いせず、無心で何もお願いしません。強いて言えば昨日の無礼を詫びるつもりでお参りしました。

 

「さあ、これで帰れる。」と思い帰ろうとした瞬間、すーっと何とも言えない爽やかな風が吹いたのです。「あー気持ちいいな…。」と思って少し間、その風の匂いや清浄な雰囲気を楽しんでいました。するとどこからともなく、とても綺麗な笛の音が聞こえてきました。帰るつもりで参道を歩いていたのですが、笛の音に導かれるまま本殿の方に引き返しました。するとそこで神楽が行われていました。思いがけず、荘厳な神楽を見ることができました。

 

帰りのタクシーに乗ると運転手さんがお話好きな方で、京都駅までの間色々とお話させていただきました。私が「昨日も伏見さんに来ました。でもきちんとお参りできず、今日またしっかりとお参りさせていただいて、神楽まで見えたのでとっても嬉しかったです。」と言ったら「そりゃ良かったですなあ。お願い事、叶うとよろしいですなあ。」と言ってくださいました。

 

タクシーの運転手の方の言葉はとても嬉しく、神様が二度参りした私にオチを付けてくださったように思いました。

 

 

 

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伏見さんのお山のてっぺんは清浄な空気が漂っている。お猿もたまにいる。遭遇するとちょっと怖い。