とおたん育て。其之二 ~縁がない~

 

こんにちは。

 

2018年の2月の事です。

 

毎年、2月の節分過ぎになると、

伏見稲荷大社に新しい鳥居を納めに行きます。

 

伏見稲荷大社の、お山の一番上にある一ノ峰

に登り、新しいお社を納めてお参りします。

 

とうたん(姫の父親。現在はマイ夫だが離婚予定)

と登り始ました。

 

体力のない私は、歩き始めてすぐに息が切れます。

 

この時、橋本病は発症していなかったものの、

もう既に、その兆候はあったと思います。

 

やっとの思いでゼイゼイ、はあはあ言いながら

先を行く、とうたんの背中を見失わないよう、

早く追いつけるように、山を登ります。

 

今、ふと思ったんですけど、普通おくさんが

ゆっくり歩いていたら、だんなさんも、ゆっくり

歩いてくれますよね?

 

うちのとうたんは、そういう気づかいは全く

ありません。

 

話は戻ります。

 

三ノ峰あたりまで、頑張って背中を見ながら登り

ここからは一本道です。

 

もう、はぐれることはないと思い、とうたんに、

 「私、ゆっくり行きたいから、先行ってていいよ。」

と言って、先に行ってもらいました。

 

伏見稲荷大社のお山は、上の方に行くにしたがって

とても清浄な空気に包まれます。

 

私は風の匂いや、荘厳な雰囲気を楽しみながら、

休み休み、ゆっくりと登ることができました。

 

ようやく、一ノ峰につきました。

 

とうたんは、もうすでに先に到着しているはずです。

 

「私、時間かかったから待たせちゃったかな。」

 

と思いつつ、毎年お世話になっている一ノ峰のお茶屋さん

に入りました。

 

「毎年お世話になっています。家の主人が先に来てると

思うのですが…。」と聞きました。

 

顔なじみのお茶屋の奥さんが「まだ、ご主人さん見えて

ないよ。」と言いました。

 

私は、そんなはずない。。。

 

確かに先に行った。。。。

 

遥か上の方を行く、とうたんの後ろ姿も見た。

 

私が遅かったから、先にお参りしてひとりでお山を

下りた?

 

でもそしたらすれ違うはずで、すれ違ってないし。。。

 

第一、一本道ですれ違うわけないし。。。

 

色々考えていると、下からとうたんが登ってくる

ではありませんか!!

 

私が今来た、参道を登ってきたのです。

 

私は、びっくりしました。

 

絶対にすれ違ったら、わかる一本道の参道です。

 

私は前をしっかり見ながら、ようやっと登って来た

参道です。

 

私「下から来たの?それとも、一回ここに着いて

私がいなかったから、トイレでも行ってた?」

 

とうたん「いんや、ここに着いたのは今が初めて。」

 

私「!?!?!?!?!?!。。。」

 

狭い参道のどこかですれ違ったはずなのに、

お互い気付かない。

 

ありえません。

 

その時、神様がすれ違わせたのだと、思いました。

 

私は、伏見稲荷大社のお山に登るのは、大好きです。

 

でも毎年とうたんと登ると、急がなきゃと焦ります。

 

清浄な空気を吸うことも、荘厳な雰囲気を味わう

こともできず、只々歩いて参道を登りお社を納め、

また、ひたすら歩いて参道を下ります。

 

神様が、私をひとりにして下さった。

 

そう、思うことにしました。

 

神様のいる場所で、離れ離れになっても気付かない。

 

これはもう、神様に「離婚」のゴーサインを出して

いただいてると思いました。

 

 

 

 

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伏見稲荷大社のお山のてっぺんで、お猿さんに遭遇した。

結構、狂暴らしい。

でも私が見たお猿さんは、優しい目のお猿さんだった。