料理の声。作った人の心の声がわかる。


こんにちは。

 

ショッキングなタイトルで驚かれたことでしょう。

私は時々、それを作った人がどんな人でどういう心持で料理を作ったか(正確に言うとその作った人のマインドが入ってきてしまう。)分ってしまうことがあります。

 

去年2019年のクリスマス。

クリスマス・ケーキをある方に作ってもらいました。私は直接クリスマス・ケーキを作っていただいた方を知りません。料理屋さんをやっており、プライベートで手作りケーキを作ってくださるということで初めてお願いしました。

 

12月25日。クリスマス・ケーキが届きました。

姫も、私も大喜び!すごく素敵な(装飾やロゴまでもが手作り)まさに食べるのがもったいないような素晴らしいクリスマス・ケーキです。

「去年(2018年)のクリスマスはケーキどころじゃなかったもんね…。」母が2018年の12月25日に急逝したのです。

 

「いただきます。」と言って私は一口食べました。その瞬間、私の眼から涙がぼわっと溢れてきました。姫が「え!?どしたの!?」といきなり泣いている私を見てびっくりしました。

 その方の強い母性が私の中に流れ込んできたのです。その次に静かな少しの悲しみ。私はその方は女性で子供がいらっしゃらない方と思いました。でもとても母性の強い方だと。

「子供(赤ちゃん)が欲しかったのかな。でもいない。」と私は口にしていました。

その作った方の人となりと状況を分かっている人が、そのケーキを持ってきてくれて近くにいました。私の言う通りだと言っていました。

 

初めての強いはっきりした体験で自分でもびっくりしました。

 

とても愛情深い、滋味深い、清らかな味のクリスマス・ケーキでした。そう、まるで母親が作ったような…。この方には自分のお子さんはいらっしゃらないけど、こんなに人を(私と姫)感動させる素晴らしいケーキが作れる。お母さんそのものだなぁと私は強く思いました。

 

今年のクリスマスもその方にクリスマス・ケーキをお願いしようと思っています。母の命日にふさわしい最高のクリスマス・ケーキですから。

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姫の通知表が届けられました。