遠くて近い母。(後編)


こんにちは。

 

コロナ拡大防止措置として、いよいよ2020年東京オリンピック開催も危ぶまれてきましたね。今年、開催されるのでしょうか?私のように運動オンチ(ついでに根性もない)には解りませんが…。一生懸命この日のために頑張って来られた、アスリートの方々のご心配は察するに余りあります。どうか、良い方向に向かってほしいと思います。

 

と、この記事を書いているときに「国際オリンピック委員会(IOC)が東京オリンピックの延期を決定。7月24日には開催しない。」と、ネットニュースで飛び込んできました。びっくり!!!!

 

昨日の続きです。

 

”せとか”(愛媛県ごご島産オレンジ)を4袋買い物かごに入れてレジに向かいました。

その日は日曜日。家族連れや買い出しの人で大賑わい。見たことないくらいレジに人が並んでいました。「私は、どこに並んでも一緒や。」と思い、ひとつの列に並びました。

イヤホンで音楽を聴いていて(ひとごみにいると気分が悪くなるのでその対策)前のご婦人が、にっこりしながら何か話しかけてきました。イヤホンをはずし聞くと「前の人たちは少ない買い物の人が多いからすぐレジに行けるようになるよ。」と教えてくれました。そして「私、今日2回目なの。ここに来るの。」とご婦人は言いました。

 そして、自分の事を話し始めました。75歳なこと。83歳になるご主人が家庭菜園をされていること。4人(ご自分の父・母・義父・義母)をひとりで看取ったこと。今はご主人とふたり暮らしなこと。たまに長女さんが遊びに来て話を聞いてくれること…。

 

母に、しゃべり方や瞳が似ていた。私は母と喋っているような感覚になり嬉しかった。

 

そのご婦人は小さい布製のマスクをされていました。(それじゃあ、コロナは防げないよ…。)と心の中で思いました。私もレジを済ませました。先にレジを済ませたご婦人に「お元気で。」と言って”せとか”持って帰りました。

 

多分、もう二度と会わない現世の母…。どうぞ、お元気で…。

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生姜がたっぷり朝粥。買い物帰りにタイ料理やにて。